英国製アンドロイドは紅茶の夢を見るか?

イギリス人について抱くイメージは人それぞれだろうが、「紅茶をよく飲む」というイメージは多くの人が持っているのではなかろうか。
でも、実際はどうなのだろう?というのは、イギリス人が書いた本、イギリスを舞台にした映画等で紅茶を飲むシーンが滅多に無いような気がするのだ。

私の知っている少ない(かつ偏った?)記憶を振り返ってみると・・・・・

<ドキュメント>(軍事ドキュメント)
元SAS隊員が書いたドキュメントを4冊読んだが、頻繁に紅茶を飲んでいるようだ。
「SAS戦闘員」(アンディ・マグナブ著)を読んだサバゲ仲間によると「英軍兵は暇があれば紅茶を飲んでる」そうだが、過言とは言えないと思う。野営の準備が終われば固形燃料と砲弾の空薬莢で紅茶を沸かし、サラセン装甲車でパトロールに出るときは紅茶を入れたポリタンクを積んでいくくらいだから。

<小説>(冒険小説)
ジャック・ヒギンズの小説では登場人物が紅茶を飲むシーンが多くあるが、他の作家の小説では見られないように思う。
ディック・フランシスの「競馬シリーズ」(29冊読んだ)ではむしろ珈琲を飲むシーンが多く(主人公は大抵紅茶ではなく珈琲を飲む)、紅茶を飲む(運ぶ)シーンは1~2回くらいしかなかったかもしれない。
ギャビン・ライアルの小説でも紅茶を飲むシーンは記憶に無い。
ジェラルド・シーモアの小説はイギリス以外の国が舞台になることが多いのだが、アイルランドを舞台にした「暗殺者のゲーム」では、潜入した英軍士官(元SAS)が下宿屋の朝食で紅茶を飲んだり、弁当と一緒に持っていく魔法瓶に紅茶を入れていた。また派兵されているイギリス兵も紅茶を入れた魔法瓶を持って監視場所に籠もっていた。

<映画>
007シリーズ(9本ほど見た)はアメリカで製作されているせいもあるのか、紅茶を飲むシーンは見たことがない。(酒を飲むシーンは多々あるが)
他の映画も含めて記憶にあるのは「遠すぎた橋」で作戦が上手く行かずにイライラしているイギリス軍の高官が「紅茶を飲めば状況がマシになるのか!」(だったかな?)と毒づくシーンくらいだ。

<TVドラマ>
「モンティパイソン」では見た記憶無し。
「SAS 英国特殊部隊」はシリーズ後半に何回かあったように思う。
人形劇だけど「サンダーバード」でも飲んでいたのは珈琲だったのか紅茶だったのか不明。

こうして見ると、英陸軍では頻繁に紅茶が飲まれているものの、一般のイギリス人はそうしょっちゅう紅茶を飲んでいる訳ではないのでは?と思えてくる。

・・・・・・なんて書いたところで思い出したが、最近見たイギリスのTVコメディ「リトル・ブリテン」で、ティーンエイジャーの少年が友達を家に連れてきたので、母親が紅茶を入れるシーンがあったな。

「イギリス人が紅茶をよく飲む」というのは、「日本人の男性は髪をチョンマゲにしている」というのと同レベルの誤解なのか、「日本人は主食に米を食べ、味噌汁を飲む」というと同様の正しい認識なのか?実際のところどうなのでしょう?(^^;)

<追記、というより蛇足>
「モンティパイソン」や「リトル・ブリテン」を見てるとイギリス人はみんな変人に思えてしまうかもしれません。そんなときはジャック・ヒギンズやディックフランシス、ギャビンライアル等が書いた冒険小説を読んで中和(?)し、妙な偏見を持たないようにしましょう。
(↑大きなお世話か? ^^;)

この記事へのコメント

Josha
2008年02月18日 23:24
英国人が紅茶を良く飲むというのは正しい認識だね。もっとも最近の若い世代はコーヒー党が増えているようですがね。

以前、英国であちこち泊まったけど、みなデフォルトで紅茶が出てきたよ。

ボスニアに国連軍として派遣された英国軍を描いたBBCのドラマでは、装甲車の中で紅茶をひっくり返すシーンがある。

007が紅茶を飲まないのは、ボンドは、
「あんな泥水みたいなもんが飲めるか!」
と言って嫌っているからですね。彼はコーヒー党です。いや、むしろ当時の英国人にしてはアメリカ趣味が少し入っていたのがモダンだったわけです。靴も紐靴じゃないしね。ただし、Mが紅茶を飲む場面はあったと思う。もっとも私が言っている007映画は、ショ-ン・コネリーからロジャー・ムーアまでだけど。
それから、このころの007映画は、配給はアメリカだけど製作は英国だね。

サンダーバードのぺネロープが飲んでいるのは紅茶です。

SASの第1話でも銀行で人質が紅茶を入れる場面があったね。

少なくとも、日本人が緑茶を飲む以上には飲んでいるのじゃないかな。
2008年02月19日 18:53
>Joshaさん
やはりイギリス人に紅茶は欠かせない物のようですね。

しかしジェームス・ボンドの台詞、紅茶党のリーアム・デブリン(ジャック・ヒギンズの小説に度々出てくる名物キャラ。元IRAメンバーで引退後は大学教授)が聞いたら憤慨しそうですね。デブリンは珈琲について「あんな気持ちの悪いものは飲まない」、紅茶については「スプーンがたつくらいの濃さにしてくれ」と言うくらいですから。(^^;)

かく言う私は緑茶は滅多に飲まず、会社では珈琲、家では紅茶を頻繁に飲んでいます。
カブ
2008年02月25日 00:08
ぼくの持つイギリス人のイメージと言うと「おたく」であります。ご幼少のみぎり、遭遇したNHKのサンダーバードから薄々感じていたのですけど、ロンドン探訪の際、たまたま訪れたコンベションセンターでの模型ショーで、自分の印象が間違っていなかった事を確信出来ました。言ってみれば、幕張メッセ全館でありとあらゆる模型関係の製品やらファン層の展示やらをやってる様な状態でして・・・

ちなみに同じ茶葉でも英国の水とミルクで飲むお茶は全然違う味がします。
2008年02月25日 22:52
>カブさん
「おたく」の発想と粘り強さがあったから、イギリス人は空母を作ったり、V/STOL機(ハリアー)を実用化できたりしたのかなと思いました。

英国の紅茶もドイツのビールと同様に「本場モノは違う」と言えるものなのでしょうね。

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