新宿駅のベルク

社会人になってから最初の数年間、会社の帰りによく行ったお店がある。そこで(大抵立ち飲みのカウンターで)手頃な値段で美味しいビールや、ホットドックやサンドイッチ、ソーセージやその他色々な料理を楽しんだ。そして店の壁を使っていつも写真展をやっていた。ビールを飲んで食事ができるギャラリーのような小さなお店だ。
それがJR新宿駅の東口改札を出て左に曲がってすぐのところにあるベルク(BERG)である。
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入社から数年経つと、職場が八王子に変わったり、また新宿に戻っても新宿駅南口の方に寄り道するようになり、なかなか行く機会を作れずにいた。
(そもそも新宿の職場も南口の方にあり、ベルクのある東口とは反対側。今考えるとよく東口まで行ったものだ・・・)
先日、高校時代の友人と新宿で会う機会があり、ちょうど昼食時だったので何年か振りでベルグに入った。以前と同様に店内は沢山のお客さんで賑やかで、久しぶりに食べたホットドックも素直なパンとソーセージの味がする美味しいものだった。
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この時食べたのはホットドックのセットとラタテュイユのサンドイッチ。ホットドックはいつもプレーン(ケッチャップ、マスタードなし)で食べる。意外にもコーヒーは初めて飲んだ。以前は殆ど夜に行ってビールを飲んでいたので・・・

そんなベルグのことが本になった。店長自身が書いた「新宿駅最後の小さなお店ベルク 個人店が生き残るには?」(井野朋也 ブルース・インターアクションズ)である。
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私の地元の三鷹や吉祥地の本屋には無くて、新宿の紀伊国屋書店(平積みされていた)で買った。

以上のようなことを書くとベルクの経営は順風満帆に思えるが(実際に客数、売上は好調)、実は今ベルグは存亡の危機に立たされている。というのは東口の駅ビルがマイシティからルミネに変わったところ、退店勧告を出されたのだ。
その理由は「ファッションビルに飲食店はいらない」とか「毎年20%の店を入れ換える」とかいう、個人的には理解も納得も出来ない理由である。(詳しくは「新宿駅最後の小さなお店ベルグ」や同店のホームページ(http://www.berg.jp/)でご確認下さい)
「毎年20%の店を入れ換える」というのは、そうすることで駅ビルの活性化を測る目論見(メーカーの新製品効果と同じ?)なのかもしれないが、店を追い出すことでそこについている客も失う可能性だってあるのでは?

そう考えたら、ルミネがやるべき事は既存の店を追い出して自社に都合の良いテナントのみを入れる(入れ替える)ことではなく、客に支持される店を維持したり育てたりすることじゃないのか?

ともかく今は、退店勧告騒動が無事集結し、ベルグの経営が続くことを願っている。
また、新宿に行く機会があればなるべく寄るようにしよう。客や売上の多さはルミネと闘うときの武器になると思うから。

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